MEGUMI企画プロデュースのドラマチューズ!『くすぶり女とすん止め女』(テレビ東京)の3回目。49歳にして社会に出たくすぶり女の郁子(西田尚美)は、スキルがないために女を売りにしてしまった営業で、結局、3000万の売り上げをあげた。

一方で、その勤務先が夫の出向先だとわかり、郁子は戦々恐々としている。そして次の営業先でも、同僚の25歳ほのか(香音)とコンビを組んで仕事を成功させる。

◆何もしないで文句を言う夫/家事をする息子 世代の大きなへだたり

仕事は順調なふたりだが、私生活はハラハラものだ。郁子の夫・武(勝村政信)のモラハラはひどく、見ていてイライラしてくるほど。たった200円合わないだけでネチネチ文句を言われ、帰宅後の夫はゲーム三昧(ざんまい)。郁子は夕飯の支度から洗濯まで、座る間もなく家事をこなしていく。

疲れ果ててうっかりうたた寝した郁子が起きると、全寮制の高校から逃げ帰ってきた息子が洗濯物を畳んでいた。「やってくれたの?」と言う母親に対しての息子のセリフがいい。

「やってくれたもなにも、別に母さんだけの仕事じゃないでしょ」

若い息子は、父親世代と違って家事に抵抗がない。家族の洗濯物なら、家族だれもがやるべきだと息子はわかっているのだ。このさりげないやりとりの間に、世代による大きな隔(へだ)たりがあると感じさせられる。