◆幸せの絶頂からドン底に
そして食事を終えた大知さんがトイレに立ち、亜沙美さんがひとりテラスでまどろんでいると、なぜか見知らぬ女性が隣に座ってきて…。
「最初は席を間違えちゃったのかな?と思ったのですが『亜沙美さんですよね?私、実は何度も大知くんとここでデートしでるんですよ』とスマホの待ち受け画面を見せられて…。確かにそこには大知とその女性がテラスで微笑む姿がありました」
亜沙美さんは混乱のあまり現状を理解することでいっぱいいっぱいになり、ただ呆然と彼女の話を聞くしかありませんでした。
「その女性が『とにかく大知くんはあなた以外にも私という女がいて、このままだと苦労するから別れた方がいいよ』としきりに言ってくるので、だんだんと悲しくなってきてしまい…。
なんでプロポーズしてもらえると浮かれていたのに、急にこんなドン底に突き落とされるような目に合わなくちゃいけないの?と思った瞬間、大知が鬼の形相でこっちに駆け寄ってきたんです」