学び直し=働かない?

リカレント教育を日本でするには、もちろん課題もあります。例えば大学院に入るのなら、今までの仕事を中断しなければなりません。

フランスやスウェーデンなどでは、有給教育訓練休暇というものがあり、教育訓練を受ける目的として、一定期間職場を離れる権利を認める休暇制度がありますが、日本ではそのような制度を実施している企業は数%にすぎません。仕事にブランクができてしまい、復帰・就職が非常に難しくなってしまうのです。仕事をしていないとはいえ、遊んでいたわけでもないのに、世間の反応は酷なもの。

その分関心はあっても、リスクの高さうゆえ、行動に起こすことができない人も多いでしょう。通常のリカレント教育のやり方では、日本には合っていないのかも知れません。

今後は働きながら学べる環境が必要

日本でのリカレント教育は、働きながら学び直しができることにニーズがあります。

例えば放送大学では、テレビやラジオ、インターネットで講義を受講することが可能なので、通学が難しい社会人でも、安心して授業を受けることができます。他にも、明治大学では、土日や平日夜間に授業が行われていたりと、社会人に合わせられているかつ、学べる種類もたくさん用意されています。あまり知られていないことですが、実は色々とあるのです。

しかし、授業料は決して安くはありません。今後は学びやすい環境が整備されていくのか注目したいところです。現状は自分の将来のことをよく考えたうえで、慎重に選択しましょう。大切なのは、「学んだ後、どう活かすのか?」です。

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