◆“勘違いの芽”を丁寧かつ確実に潰すには
しかし、しんどいシーンばかりではない。4人の会話を見ているとついついクスッと笑いたくなる。
ストーカー男・相良が去った後、ブランコに乗って夜々と紅葉が話すシーンでは、「彼氏」と噓をついたことを気にする夜々は「大丈夫ですか? 彼女とかいます?」と聞く。紅葉が「いないです」と答えると夜々は「良かった」と胸をなでおろすが、その刹那「今ほっとしたのはあれです。『私にもチャンスあるんですね』っていう、あの思わせぶりなほうのやつじゃなくて」と慌ててフォローする。
夜々は“顔が良いため”に様々な勘違いを大量生産してきた過去があるからこそ、そういった誤解を招きそうな発言には敏感なのだろう。夜々なりの余計なトラブルを避けるための処世術であり、本人としても必死だったのかもしれないが、それでも勘違いの芽を丁寧かつ確実に潰す様子は面白かった。
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