「あれ?またさっきと同じこと言ってる……」

親にこんな症状が出てきたら、認知症が疑わしいかもしれません。内閣府の平成29年版高齢社会白書によれば、2012年、65歳以上の7人に1人だった認知症の人が、2025年には5人に1人になると予測されています。

自分の親が認知症になると、尊敬する存在だったはずが、こんなこともできなくなったのかとその事実を受け入れられず、自分のメンタルをやられてしまうことがあります。そうなってしまわないために、知っておきたい4つのことをご紹介します。

1. 認知症は病気である

認知症の初期は物忘れがひどい、同じ話ばかり繰り返す、など「何かおかしいな」と気づく程度ですが、症状が進むとお金の管理ができなくなったり、徘徊が始まったり、体が思うように動かなくなったりします。

自分の親が今までやっていたことができなくなる、ということは子供にとっては受け入れがたいものです。これは自分がどんなに大人になっていても、です。

まずは「認知症は病気」と認識することが第一歩。それだけで精神的に楽になり、いろいろな対処ができるようになります。

2. 物忘れと認知症は違う 

老化と認知症を見分けることも大切です。

例えば「この間、お父さんと3人で築地に食事に行って、美味しいお刺身ご膳を食べたよね」と、記憶を呼び起こすような話をした時に、「ああ、そんなことあったね」と思い出すのは老化ですが、全く記憶が抜け落ちていて思い出せないのが認知症、と言われています。

原因によっては薬などでその進行を抑えることができるので、疑わしいときはなるべく早く医師の診察を受けるようにしましょう。