木村は2日のジャニーズ事務所の会見後、Instagramに「一歩ずつ、前に!」という前向きな言葉をつづり、新体制下で活動を続けていく意思の表れとみられていたが、記事によると独立を画策しているといい、妻の工藤静香が「芸能界のドン」と呼ばれるバーニングプロダクションの周防郁雄社長に相談(周防氏は否定)を持ちかけたという。

 この報道を受けて、ジャニーズ事務所は公式サイトで公開した文書で「弊社所属タレント木村拓哉に関し、『社名変更が決まっても”なんで変えるんだ!”と抵抗して納得していない』などといった記事や、『ドラマの撮影について”今はそのタイミングじゃない”とモチベーションが上がらないことを理由としてストップをかけた』などといった記事が掲載されておりますが、そこで書かれている内容は全て事実無根です」と完全否定。

 さらに「所属先である弊社が深刻な問題を抱えている状況下にありながら、木村は後輩達の相談にも積極的に応じ、また、被害を受けた方々の心情に配慮して率先して社名変更を弊社に促す等、常に、被害を受けた方々や不安なタレント・アーティスト達の心に寄り添っておりました」と木村を最大限にフォローしたうえで、「弊社としてはこのようなタレントの名誉や信用を著しく毀損する事実無根の記事に対しては強く抗議する」との意思を示している。

 ジャニーズ事務所がタレント個人の週刊誌報道について「事実無根」と否定し、抗議の意思を示すのは極めて異例。性加害問題で世間から批判を浴びている状況を踏まえるとなおさらだ。しかも、報道を否定するだけでなく木村を露骨に持ち上げる文章まで加えている。社名変更に反対したかどうかの真偽は別にしても、本当に木村が「裏切りのジャニーズ脱出」を画策しているのであれば、ジャニーズはこのような対応をしないのではと業界内では指摘されているようだ。