一般には「苛む(さいなむ)」と表記することが多いため、読みにくかったかも知れませんね。
「嘖む(さいなむ)」とは厳しく辛く当たったり、責め立てたりすることをいいます。
以下は「嘖む」を使った例文です。
- 自分自身を嘖むのはもうやめにしよう
- 彼の体は重い病魔に嘖まれていた
- たった一度の過ちを責め嘖む日々だ
また、「嘖む」の類義語には「いじめる」「なぶる」「いびる」「虐げる」などがあります。
最後はこの漢字!「葎」
「葎」を何と読みますか?
読めそうで読めない漢字ですね…
早速ヒントを見てみましょう!
「葎」の読み方のヒントは?
1.「葎」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「葎」は、俳句で夏の季語となります。
3.「葎」をイタリア語にすると「葎」、フランス語では「herbe」です。
4.『去年のままに葎がす枯れている、』久生十蘭「我が家の楽園」より引用
正解は…
正解は「むぐら」でした!
地域によっては「うぐら」「もぐら」と呼ぶことも。
「葎」とは、広い範囲にわたって生い茂る雑草、その茂み、または雑草が生えて人気のない荒れ果てた様子を意味します。
植物としての「葎」は、アカネ科アカネ亜科のフタバムグラ属、あるいはアサ科カラハナソウ属のカナムグラを指します。
カナムグラは「鉄葎」と書き、花言葉は「力強い人」です。
花葎(ハナムグラ)は「こまめな」、四葉葎(ヨツバムグラ)は「抵抗・謙虚」、八重葎(ヤエムグラ)は「抵抗・拮抗」です。
雑草は花言葉も地味でたくましいイメージですね。
「葎」の音読みは「リツ・リチ・ロツ・ロチ」、訓読みは「むぐら」、漢検準1級12画の漢字です。
『夕顔のあとからのぼるむぐらかな』凡兆
俳句では夏の季語となっています。
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