5. 銀山温泉(山形)
山形県尾花沢市にある「銀山温泉」は、大正ロマンの風情が薫る温泉街。こじんまりとした温泉街ですが、レトロな洋風木造多層の旅館が軒をつらね、夜にはガス灯が街を幻想的に灯します。
国民的ドラマ『おしん』の舞台としても知られるほか、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルになっているのではないかとも言われています。落ち着いた雰囲気で、ゆっくり過ごしたい夫婦旅にはぴったり。
コンパクトな銀山温泉ではありますが、温泉街には食べ歩きグルメも揃っています。ゆっくり過ごせるカフェや、出来立ての豆腐を立ち食いできる豆腐屋さん、扱っている地酒のほとんどを立ち飲みで味わえる酒屋さんなど、ご当地感あるグルメが楽しめますよ。
また清流沿いには銀山遊歩道が整備されています。遊歩道の入口で川原に降りると白銀の滝があるほか、遊歩道をそのまま進めば、銀の採掘をしていた昔の坑道跡や白銀公園へと続いています。
白銀の滝は、約22mの高さからほぼ直線的に落下し、滝つぼまで行くことも。滝までであれば温泉街から下駄でも歩くことができますので、散策ついでに立ち寄ってみてくださいね。
6. 城崎温泉(兵庫)
1400年ほどの長い歴史をもち、志賀直哉の小説の舞台でも知られています。街の中心を流れる川と太鼓橋、そして川の両側にゆらめく柳がとても情緒があり、浴衣でのそぞろ歩きがよく似合います。
「外湯めぐり発祥の地」とも言われ、個性もさまざまな7つの外湯めぐりが城崎温泉の醍醐味。加えて無料で楽しめる足湯も5つあり、温泉好きな夫婦にはたまらない温泉地です。
城崎温泉で、外湯巡りとともに欠かせないのが食べ歩き。城崎温泉駅を出てまっすぐ伸びるメイン通りや大溪川沿いにお店が集中しています。中でも、「牛匠 上田」の但馬牛を贅沢に使ったメンチカツや、名産のカニのにぎりなどがおすすめ。外湯めぐりとあわせて楽しんでください。
また城崎温泉からひと駅はなれた場所には、玄武洞があります。およそ160万年前の火山活動によって六角柱の柱状節理になったのち、河川の侵食にあってできたもので、不思議な光景が広がっています。玄武洞一帯は公園になっており、玄武洞を含めた5つの洞を見ることができます。
城崎温泉からは電車、車、レンタサイクルでもアクセスできますが、渡し船という珍しい方法もあるので、気になる方はぜひ試してみて。