フジテレビ月9『君が心をくれたから』5日放送分は第5話。物語も中盤に差し掛かり、嗅覚と味覚を失った雨ちゃん(永野芽郁)、お次は触覚を失うそうです。

 感触がなくなったら「立って歩けなくなるの?」と雨ちゃんは心配そうですが、実際に雨ちゃんから次々に五感を奪っている死神のお答えは「わかりません」。わかんないのか、なんて無責任な。

 以前、このレビューで死神がこうして五感を奪っていくのは初犯じゃないだろうな、と書きましたが、どうやら初犯のようです。初犯にして、斎藤工のこの落ち着き。すげえ怖い。

 ちなみにドラマがこの「五感を失う」現象を「病気」と呼び始めましたので、実際の病気に即して考えてみますと、先天性無痛無汗症という症状に近いようです。この場合、痛みを感じないけど運動は麻痺しない。つまり、雨ちゃんは触覚を失っても歩けるということになりますが、まあそこはファンタジーなのでね。症状については都合のいいようにするのでしょう。

 そんなこんなで、いよいよ自分が要介護になる覚悟をした雨ちゃんは大好きな太陽くん(山田裕貴)を遠ざけようとしますが、月9の中盤ですのでそうは問屋が卸しません。おばあちゃん、太陽くんの妹、当て馬にされた市役所のイケメンらが奔走し、まだお互いに気持ちがあることを確認させた上で2人を引き合わせます。

 それでも雨ちゃんはバスに乗って去ろうとしますが、ここで太陽くんのポテンシャルが爆発。数キロにわたってバスを自走で追いかけるという驚異的な脚力・持久力を発揮し、めでたく再会となりました。花火職人より陸上競技でオリンピック目指したらいいよ。まだまだ身体も絞れそうだしな。