■本ネタか、一発勝負か
「30秒」という縛りしかない大会だけに、出場者が選んだネタのタイプもさまざま。本ネタから一部を切り出した者もあれば、この大会向けに新ネタを用意した者もあったようだ。
印象的だったのは、サツマカワRPGが今年3月に行われた『R-1』ネタのつかみをそのまま持ってきたこと。カツラを外すくだりのインパクトは強烈で、スタジオでも大いにハネてブロックを通過した。
このシーンで思い出したのは、19年の『キングオブコント』である。「大きなイチモツ」で優勝を果たしたのはどぶろっくだったが、どぶろっくは前年のローカル賞レース『歌ネタ王決定戦』(毎日放送)で同じネタを披露し、メンバーに敗れている。同じ流れになる予感がしたが、サツマカワは決勝で惜しくも敗退した。
また、このところ一部で不運にも「顔ファン論争」の対象になってしまったラニーノーズが完全覆面のネタを選択していたことにもしみじみと感じ入るところだった。この宇宙人ネタはラニーノーズの劇場定番ネタだが、顔を見せなくてもちゃんと面白いことを証明して見せた。
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