◆いきなりプロ野球のバッターボックスに立った感じだった

おしょりん
――では実際に一歩を踏み出して、“本気”で向き合いたいものだと思えた?

小泉「ここにいたいと思ったんです。才能のある人たちの集まりが楽しくて仕方なかった。まわりを見ると、みんな魅力ある人たちばかりなんですよ」

――飽きることがなかったと。

小泉「飽きたことなんて一度もないです」

――辞めたいと思ったことは?

小泉「辞めたいと思ったこともないです。辞めさせられるかもしれないと思ったことはありますけどね。若いころの僕は、役者として通用しないと何度も思いました。でも自分で辞めたいとは全く思いませんでした。なんて面白い世界なんだろう、早く追いつきたいなと、そればかり思っていました。スポーツにたとえるなら、僕は野球をかじったことがありますが、いきなりプロ野球のバッターボックスに立った感じです。打てるわけないですよね。その感覚です。早くプロの世界についていかなくちゃと」