◆東野幸治、千原ジュニアらは芸風をアップデート

 この数年で価値観は大きく変化しています。音楽業界はもちろん、影響は多岐にわたります。

 そのひとつがお笑いです。東野幸治や千原ジュニアなどは、芸風をアップデートさせる必要を訴えています。

 東野は2020年5月13日に公開した自身のYouTubeチャンネル『東野幸治の幻ラジオ 第32回』で、性的なギャップを利用した「オネエキャラ」いじりはもはや通用しないと語りました。

<昔だったら『オッサンがなに言うてんねん』とか『オッサンがなにしてんねん』とか、『オッサン』という言葉を使っていたらだいたいオチてたんですけど、いまはそのワードは言ってはいけません>

 手っ取り早く笑いを取るには、いわゆる「見た目は男性、心は女性」の人に対して「オッサン」とツッコむのが“正解”なのでしょう。しかし、今は笑いよりも大事にしなければならないことがある。その意識が社会全体で共有されつつあることを東野は言っているのですね。