◆性的虐待犯の楽曲をオンエアしたことも
ジャニー喜多川氏の性加害問題の他にもこんなことがありました。2019年に松尾潔氏のラジオ『松尾潔のメロウな夜』(NHK-FM)にゲスト出演した際、未成年へのレイプや数々の性的虐待で禁固30年の判決を受けたR・ケリーの楽曲を、「作品に罪はない」との理由で、松尾氏の制止を押し切ってオンエアしたのです。
放送の4ヶ月前にはレディ・ガガが2013年のR・ケリーとのデュエット曲「Do What U Want」をすべてのストリーミングサービスから削除すると発表しました。山下氏にも一報は届いていたはずです。
にもかかわらず、事の重大さに意識が及ばなかった。もしくは理解していても、音楽作品を第一に考える“Artisan”(職人)気質を貫くことが己の美学だと信じて疑わなかった。ジャニー喜多川氏への敬意とあわせて、一本筋が通っているとも言えるのでしょうが。