出演者たちの“不満”にスポットを当てた企画は『イワクラと吉住の番組』だけではない。2月14日に放送された日本テレビ系『上田と女が吠える夜』では、「バレンタインデーに…冬の愚痴祭りSP!」と題して、女性タレントたちが普段から抱えているさまざまものに対する不満や愚痴を明かすという内容。大久保佳代子、若槻千夏、ファーストサマーウイカといったレギュラー陣はもちろん、野々村友紀子、川島海荷、爛々・萌々らが、自由に愚痴をこぼした。

「『イワクラと吉住の番組』では、お笑い色が強い“不満大会”でしたが、『上田と女が吠える夜』ではもっと日常的でより視聴者が共感できるような不満がたくさん飛び出しました。基本的に毒舌という形でのトークではあったものの、誰もが一度は感じたことがあるような不満が多く、溜飲が下がる思いをした視聴者も多かったのでは」(同)

 さらに2月18日にABEMA『チャンスの時間』では、「行列のできるブチギレ相談所」の第3弾が放送。“キレたかったけどついつい我慢してしまう”という芸人やタレントに対して、史上最強ブチギレ軍団である永野、COWCOW多田健二、Aマッソ加納、そいつどいつ市川刺身が相談員として、キレ方をアドバイスするという企画だ。

「こちらは“相談”という体裁のなかで、相談員たちがブチギレまくるという内容です。なかでも永野さんが“一般人”に怒りをぶつけた場面は圧巻。“一般人からX(旧Twitter)を取り上げろ!”というパワーワードも飛び出しました」(同)

 いずれも好評な芸人やタレントたちの“不満企画”。コンプライアンス遵守、ポリコレ配慮のため、過激な表現が難しくなっている昨今の流れから逆走するかのようにも思えるが、どういう事情があるのだろうか。