◆40代女性の“痛さ”は、もう誰も指摘してくれない
「そういえば他の人からも『明るい色も似合うよ』って言われたことありましたね」
「遠回しにアドバイスしてくれる人がいたんですね。それって明るい色も似合うというより、明るい色を着ろってことだったのでは?」
「さぁ、どうなんでしょう」
せっかく遠回しに助言してくれる方もいたのに、由美子さんにはあまり響いていないようでした。元々、服は楽かどうかで選ぶことが多く、Tシャツ、パンツ、スニーカーが多いそう。
パンツの中にはダメージジーンズもありました。スタイルのいい若者ならおしゃれに見えるのでしょうけれど、体型が崩れた40代女性がはくとただのボロなのです。
「もうこれは若すぎるからやめよう」
「若すぎるとか言われたことないです」
「そりゃ、仕事とかで今後も付き合いがある関係なら、服装が若すぎなんて言わないよ!」
「そういうことですね。言わないけど、私の恰好って年相応じゃないんですね」
すこしは分かってもらえたようです。