外食産業の再始動が本格的となった今年、最もアツかった飲食店のひとつが、日高屋だろう。「熱烈中華食堂日高屋」(以下、日高屋)などを展開するハイデイ日高は今年10月上旬、2023年3~8月期単体の営業損益が24億200万円の黒字だったと発表した。1億9500万円の赤字だった前年同期とは打って変わって大幅な回復に成功。加えて、売上高は前年同期比35.2%増の237億9600万円。各月の月間売上高、累計売上高ともに過去最高額を記録したという。
同社の大躍進の背景にはメイン事業の日高屋の存在は大きい。日高屋は以前から街中でよく見かけるラーメンチェーンの一つでしかなかった。にもかかわらず、なぜ急に日高屋ブームが巻き起こっているのか。それには様々な納得の要因がある。