◆一緒にいれた期間はわずか13ヶ月

にゃんタロー
 飼い主さんとにゃんたろーくんが一緒に過ごせた期間は、わずか13ヶ月。思っていたよりも長くなく、つらい経験もたくさんしましたが、この短くも尊い期間の中で飼い主さんは命を迎えることの重みを知りました。

「猫を飼うことに憧れを抱いていましたが、実際は楽しいことばかりではなく、つらいことや悲しいこともたくさんあるのだということを実感しました」

「“猫を飼う”というより、“猫と共に暮らす”という感覚でした。猫と共に暮らすことは、かけがえのない大切な命を預かるという大きな責任を伴うものなのだと痛感しました」

 にゃんたろーは、家族の一員。飼い猫ではなく、まさに家族ーー。そう語る飼い主さんは、共に暮らす中でいろいろなことを教えてくれたにゃんたろーくんに、今でも感謝をし続けています。

「今ごろは虹の橋で元気に走り回っていると思いますが、これからもずっと心の中に住み続けてくれる大切な存在です」

 共に過ごした13ヶ月の思い出。きっと、にゃんたろーくんも天国で大切な宝物として抱え続けていることでしょう。

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291