◆「私だけは…」ダメ夫を支える女性

「洗脳しゃぶられ婚」と報じられてもいるが、あのインタビュー時の彼女のまっすぐさを思い出すと、なんとも気の毒に思えてしまう。

芸能人は世間に触れる機会がないから男を見る目がないと言われがちだし、確かにそれも的を射ているのかもしれない。

だが自分と親に徹底的に優しく尽くしてくれる夫に、悪い噂が飛んだからといってそう簡単に別れる気になれない気持ちも理解できる。

「この人のよさをわかっているのは私だけ」

「私が見放したら、この人はきっと立ち直れない。ついていてあげなければ」

そう思ってしまうこと自体が彼をさらにダメにすると言われても、なかなか退けないのが惚れ込んだ女の心理なのではないだろうか。

「人を騙している男が自分の夫であっていいのか」という観点がなくなっているのだ。

彼を夫として選んだ自分の目を信じたい気持ちもあるだろうし、夫を支えることに自分の存在価値を見いだしているのかもしれない。ある意味で共依存に近い。