◆結婚すれば幸せ?
婚活に目覚めた福々さん、当時34歳。20代が売り手市場の結婚相談所では、プロフィールを盛るのが必須。不本意ながら、福々さんも仲人(なこうど)の言うままに女子アナ偽装に奔走します。努力の甲斐あって、お見合いエントリーが殺到し、念願のプロポーズ。
しかし福々さんの心は、晴れやかになるどころか苦しいままなのです。目の前にいる相手は、不安を分かち合いたい相手ではないことに気づいたから。結局、不安は自分ひとりでしか解消できない。これこそ見たくない現実ですが、逃げられない現実でもあるのです。
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