◆ラブストーリーとは、“純愛への配慮”
90年代フジテレビ限定で話を進めたのは、2023年で放送30周年となるからである。さて、本作をどう語ろうか。
まず、純愛の縦糸とラブストーリーの横糸とは、いつの時代も決してほつれることなく、キュッと結び目を作っているということ。とりもなおさず、ラブストーリーとは、“純愛への配慮”だ。
本作の主人公・園田なるみ(石田ひかり)は、そのことを改めて考えさせてくれる存在だ。大学入試でシャープペンをさっと貸してくれたナイスフォローな掛居保(筒井道隆)のことを彼女は、静かに思い続けている。
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