◆めくるめく高視聴率フジテレビドラマ

『東京ラブストーリー』(1991年)、『101回目のプロポーズ』(1991年)、『素顔のままで』(1992年)、『あすなろ白書』etc……。90年代に最高視聴率30%以上を記録した、めくるめく高視聴率フジテレビドラマ作品だ。

『あすなろ白書』他、同局90年代ドラマとしては木村拓哉出演3作品が、30%を軽く超えている。そこには1996年に放送され、久保田利伸による主題歌「LA・LA・LA LOVE SONG」が大ヒットした『ロングバケーション』(以下、『ロンバケ』)ももちろん含まれている。

『ロンバケ』以前以後でテレビドラマに対する語られ方が、だいぶ変わるようにさえ思う。それくらい木村拓哉がドラマ史に刻んだ功績は計り知れず、同作が放送された月9枠を金看板として華々しいキャリアを歩んできた。