そういう他人の価値観を、安易に笑い飛ばさないようにしましょうって、今はそういう風潮なんじゃなかったっけ。
他人の価値観を安易に笑い飛ばす意図なんて、なかったことはわかっている。たぶん今回の件は、私とパーソナリティとの間に「トミー・ジョン手術」という題材に対しての解像度の違いがあったのだと思う。私は「けっこう一般的らしい」と思っていて、パーソナリティは「大谷やダルがやるもんだ」と思っていた。ただそれだけのことだろう。
それでも、笑っていいとか、笑っちゃいけないとか、そういうことをいつの間にか、自然に考えるようになったなぁと感じた。人を傷つけない笑いがどうとか、いやいや笑えればええやんとか、ここ数年、お笑いってそんなことばかり話しているよな。
今日はそんな話。毎日冷えますね。風邪などひかぬよう。
(文=新越谷ノリヲ)