「プロ野球選手のトーク番組では、お金の話は鉄板。“1晩にいくら使った”だの“高級車を次々と買い替えた”という話は確かに面白いですが、最近しばしば耳にする後輩や同僚へのプレゼントの話は要注意です。球界では、先輩が頑張った後輩に高額なプレゼントを渡す風習がありますが、数百万円の腕時計ともなると、贈与税が発生する可能性があります。もちろんきちんと申告していると思いますが、テレビ番組がきっかけで露見すれば、“知らなかった”では済みません。
引退して評論家になったOBともなると、あらゆる方面に気を遣って話すのが当たり前です。発言が同業者から不興を買えば、すぐに噂が回って干されますし、逆にちょっとしたきっかけで仕事が飛び込んでくることもある。
先輩を持ち上げることでコーチの声が掛かるかもしれない。古巣との繋がりをアピールすることでイベントに呼ばれる場合もある。あらゆるケースを想定し、誰もが傷つかずに笑えるネタを提供できなければ、食べていくことはできないと知っているからです。
ちなみに今回の『ジョブチューン』や『ジャンクSPORTS』では所属チームの監督を面白おかしくイジる場面も見られましたが、監督やコーチは間違いなく番組をチェックしているので、お目玉を喰らう選手もいるでしょう。かつてほどではないとはいえ、プロ野球界は今も厳然とした縦型社会。笑い欲しさに先輩や上司をイジっても良いことなど1つもありません」(ベテラン野球記者)
スター選手といえども、テレビカメラの前では舞い上がってしまうよう。周囲の人を喜ばせるサービス精神も大事だが、トークよりも本業で目立つことを目指した方が良さそうだ。