◆勇気を出して正直に「おばさん構文」の件を伝えてみると
その女性がトイレに立ったすきに「LINEのやり取り、急に変な感じになってしまってごめんなさい。実は自分がおばさん構文なことが気になってしまって」と祐樹くんに正直に伝えると…。
「祐樹くんは笑顔で『そんなこと1ミリも気にすることないのに! 俺、真由香さんの文章、優しさが詰まっていてとても好きだったよ』と言ってくれて。ホッとしましたが、素敵な人を逃してしまったなと悔しくなってしまいましたね」
そして、無理に若い人の感覚についていこうとせずに、素直におばさんであることを認めて、等身大で祐樹さんに接すれば良かったんだと気がつくことができたそう。
「もうおばさんなんだから、おばさん構文でも仕方がないと笑い飛ばすことにしました。
そして祐樹くんが“優しさが詰まっている”と言ってくれたのが嬉しかったし、私も文章が柔らかくなるようにと工夫していたら、いつの間にかこうなってしまったので、おばさん構文もさほど悪いものではないと思いますよ」と微笑む真由香さんなのでした。
<文&イラスト 鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop