◆権力は不思議だ

『光る君へ』(C)NHK
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花山天皇(本郷奏多)が政を取り仕切るようになり、右大臣、左大臣、関白らのストレスは溜まっていく。

『光る君へ』(C)NHK
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彼らにとってモノ言う天皇は邪魔なのかもしれない。さらに花山天皇の外叔父・藤原義懐(高橋光臣)が自派を増やそうと藤原公任(町田啓太)、藤原斉信(金田哲)らを屋敷に招くなど活発な動きを見せる。道長はその場に呼ばれなかったが、これは右大臣家を排除しようとする表れだろう。

ものすごく子どもっぽい視線で見ると、「あいつは邪魔だから仲間外れにしようぜ!」という考えと根本的には変わっていない気がする。でも、権力があればできることも富も、自分の思い通りになる人間も増える。だからみんな権力を欲しがる。

道長から話を聞き、義懐派が増えることを恐れた道隆(井浦新)は若者たちを招いて漢詩の会を開くことにする。

なんだか権力の花いちもんめのようだ。