■明かされた灰川の過去とマークの意味

 今回は、山奥の大邸宅に19人もの被虐待児を集めて共同生活を送っていた灰川十三(小日向文世)の正体についてのお話。この邸宅の地下室で13人の子どもの餓死遺体が発見されたことから物語が始まったかと思ったら、その灰川がすぐに逮捕、留置所で自殺と早々に物語から退場した人物ですが、生き残りの子どもの証言から“実の子ども”の存在がほのめかされ、再び身元を洗われることになりました。

 灰川が他人の戸籍を買い取って「灰川」という名前を使っていたことから、その身元の捜索は難航が予想されましたが、生き残りのひとりである蓮水(吉川愛)が記憶していた灰川が語っていた「降り積もれ孤独な死よ/灰の雪だけが知る/君がそこにいたことを」という詩を手掛かりに、刑事・冴木(成田凌)はあっという間に灰川の故郷を割り出すことに成功しました。

 冴木が蓮水とともに灰川の故郷の村を訪れると、例によって町の長老が登場。長老のすごい記憶力によって1964年にこの村で起こった親殺し事件の全容が明かされたのでした。