世の乱れを正すために、事態が少しずつ動き出している。それは一条天皇に大きな決断が求められることを意味する。
それぞれが子を為し、年を重ねていく中で、ひとつの命の灯が消えた。
◆独特の子育て
まひろ(吉高由里子)が娘を出産。自分でおむつを変えたりと、子育てに励む。0歳児に『蒙求』を聞かせるまひろ、渋い。
そこにやってきた惟規(高杉真宙)は「おでこが宣孝さまに似ているね」「耳のあたりも」と言う。まひろは「やめて」と咎めるが「娘は父親に似ると言うから」と惟規。父親は道長(柄本佑)なので、似ているとしたら道長なのだけれど、とこちらがハラハラしてしまうが惟規は「無理はしていないよ」と付け加える。もしかして、何か気がついている……? と思わずにはいられないのだけれど、どうなのだろうか。勉強は苦手だけれど、実は鋭くて、そして優しい弟。ずっとまひろの味方でいてほしい、と思わずにはいられない。
そんな娘の名は「賢子(かたこ)」。任地から戻った宣孝(佐々木蔵之介)がつけた。まひろの子なら、きっと賢い子だから、と。さりげないけれど、父親については触れないのはさすが。「機嫌のよいときのまひろに似ている」と言うなど、あくまで「自分の娘」というよりは「まひろの娘」として話をする。頭では分かっていても、これを自然とできるのがすごい。
それにしても宣孝が賢子を見て「いくらでも見ていられる」と言っていたが、作中に登場する赤ちゃんが本当にみなとてつもなくかわいい……。