◆55歳までに海外公演をしたい

片岡愛之助さん
――また、これからの50代、どのように過ごしたいと思いますか?

愛之助:まずは健康面に気を使って、目標を持って生きていったほうがいいかなと思いますね。たとえば何歳までに何をするなど、ざっくり決めておいたほうが、たぶん実現できる可能性が高いと思うんです。漠然といつかやりたいでは、やろうという気にならないですよね。そこまでにやらないといけないと旗を立てると、あともう3年しかない、2年しかない、やらなきゃという気持ちになって、どんどん進むじゃないですか。

死ぬまでにやるだと、ウロウロしてしまって忘れてしまうことが多いと思うんです。だから、それこそ大谷翔平くんがノートを付けていたこと、あれはすごく正しいと思って、人生の年表を作ったほうが、成功する率が高いでしょうし、そういう人が成功すると思っています。

――その年表、ちょっと聞いてもよいですか?

愛之助:自分の中にはいろいろありますね。僕は今52歳なので、55歳までに海外公演をしたいと思っています。あと3年です。

<取材・文・撮影/トキタタカシ>

【トキタタカシ】

映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。