それ以外の競技は、喫煙者は“絶滅危惧種”だ。
「サッカーは、若手のトップクラスで吸う選手はほぼ皆無。持久系の競技は、タバコを吸うと露骨にパフォーマンスに影響が出ますからね。もっとも、そういった流れになったのはごく最近のことで、10年ぐらい前までは各チームに喫煙者はいましたし、日本代表経験もあるベテランストライカーのKは今でも愛煙家。海外のスーパースターにはヘビースモーカーもいるので、“タバコを吸っても関係ない”という意見もあります。
その他では水泳やマラソン、バレーボールやバスケットボールは、トップクラスの選手に限って言えば、タバコを吸うという話はほとんど聞きません。JTはバレーボールチームを持っていますが、選手の喫煙とは無関係ですし、バスケはその昔、部室のタバコ臭も定番の部活でしたが、Bリーガーの愛煙家は“ゼロではない”といったレベル。
これはあらゆる競技に共通しますが、タバコがパフォーマンスに与える影響以前に、今の若者には“タバコは臭い”というイメージが強いようで、タバコを吸うのがカッコいいという感覚も理解できないようです。それゆえに今回の宮田の件は“悪目立ち”したという感もある。もっとも、スポーツ界の現場の人間に話を聞くと、『タバコでオリンピックに出られないのはあまりに厳しすぎる』という感想でしたが……」(前出・スポーツライター)
宮田はまだ19歳。女性体操のピークは短いことで知られるが、2028年のロス五輪で今回の借りを返せることも期待したい。