◆シンママが後輩から「パワハラ上司」認定されるまで
序盤、テレビ局・EBSテレビのカウンセラーを務める小川市郎(阿部サダヲ)の前に、市郎の孫・犬島渚(仲里依紗)の後輩・杉山ひろ美(円井わん)が現れる。社内報『E-MAGA』に載った渚の取材記事の中に「私の周りにも計画的に妊活してる女性社員がいますけど」と語っており、ひろ美はこの発言を持ち出し「私が妊活していること、犬島先輩にしか打ち明けてないから」「これってアウティングですよね!?」と主張。(※アウティング=本人の了承を得ずに秘密を言い広めること)
後で一郎が渚に確認すると、ひろ美を指して発言したわけではないと釈明する。可愛がっていた後輩からのまさかの“裏切り”に戸惑う渚だが、そこからますます困惑する事態に発展。社内で同期の羽村由貴(ファーストサマーウイカ)と会った際、ひろ美はSNSで妊活レシピを投稿したり、妊活を理由に過去に無断欠勤や遅刻を繰り返したりなど、ひろ美が妊活していたことは周知の事実であることを聞かされる。
ひろ美の言動に不信感を募らせる渚。ある日会議でスケジュール調整をしている際、事あるごとに妊活を理由にスケジュールNGを口にするひろ美に助け舟を出したつもりで「だったらその週はいないものとしてシフトを組んでおくから、来れたら顔出して」という。しかし、この“いないもの”と言われたことに傷ついたらしく、渚の発言はプレマタニティハラスメントに該当するとして1か月間の謹慎処分を言い渡される。