ボールが飛ぼうが飛ぶまいが、特定の球団の成績が突出していないのなら条件は同じ。しかしロースコアの試合ばかりの状況に、ネットには、
「飛ばないボールまじでやめろ見ててつまらない」
「投高打低過ぎてつまらないね今年のプロ野球」
「やっぱ野球は点入る方が面白いよな」
といった声が寄せられている。
プロ野球界では2011年、いわゆる「統一球」が採用されてホームラン数が激減したことがあったが、今年に関しては、ボールが変わったという公式アナウンスはない。また、ボールを提供しているスポーツ用品メーカー・ミズノは規格の変更を否定している。ただ、ボールが変わっていてもおかしくない事情はある。
「飛ばないボールを使う理由として、関係者の間でささやかれているのは“時短”です。野球は他のスポーツと比べて試合時間が長く、それが若者にウケない理由だという指摘がある。メジャーリーグは特に時短に熱心で、ピッチクロックを導入して一気に平均試合時間を20分以上縮めることに成功しました。しかし、日本ではピッチクロック導入に対して否定的な意見が多く、これはやりにくい。そこで“こっそりと”飛ばないボールを採用してみた可能性はあるでしょう」(前出・スポーツ担当記者)