プロ野球の2024年シーズンは対戦がひと回りして、セ・パ両リーグとも混戦状態。まだ優勝の行方を占うには早いが、ひとつ明らかになったのは極端な投高打低だということだ。各チームとも、まだ20試合程度を消化したにすぎないが、打撃ベスト10で3割を超えているのは、セ・リーグが4人で、パ・リーグはわずか3人(4月28日時点)。
「昨年はパ・リーグのホームラン王が26本、首位打者が.307と、稀(まれ)に見る低レベルでしたが、今年はその傾向がさらに顕著。昨年の時点では、投球の回転数が測れる機器が登場して投手がレベルアップしたことなどが理由としてあげられていましたが、今年はずばり『ボールが飛ばない』という指摘が多くなっています。中日の立浪和義監督は何度も『ボールが飛ばない』とボヤいていますし、2022年三冠王の村上宗隆(ヤクルト)も、18日の試合後に『打球速度と飛距離がちょっと比例していない』とコメント。現場の多くの人間が違和感を覚えているようです」(週刊誌スポーツ担当記者)