◆お寺が収益を得る方法は、檀家さんのお布施だけじゃない
――お寺さんの収入というのは、お布施で成り立っているのでしょうか?
松村:寺院に所属する家の方を檀家さんと言うのですが、その檀家さんの法事やお葬式、月命日を執り行うことで収入を得ていますね。収入は檀家さんの数に比例するものなので、お寺によって異なるんです。
草野:檀家さんからいただくお金だけで運営していると、厳しいと思うこともあるかもしれませんね。でも、いわゆる寺社の「収益事業」というものがあって、たとえばお寺をレンタルルームとして場所を貸し出すなど、物品販売業、不動産販売業、不動産貸付業、旅館業といった合計34種類の事業が認められているんです。
宗教法人であるお寺は宗教活動に関しては非課税ですが、収益事業の売り上げは税務署への申告が必要です。そうすれば宗教活動以外でも収入を得ることができるんです。