◆義父からの性被害
――小学校5年生のとき、お母さんの彼氏(後の再婚相手)から性加害があったそうですが当時はどう捉えていたのでしょうか。
魚田:その頃は多少の性の知識があったので、小学校1年生のときとは違って「性的なことをされた」ということは分かりました。
でも完全には分からないし、理解したくないという気持ちもありました。
――そのとき、お母さんに言えなかったのはなぜだったのでしょうか。
魚田:小1でスーパー銭湯で痴漢に遭ったとき母に話したのに寄り添ってもらえなかったというのがあります。
もう1つ、小5のときに私が寝ていたら深夜に不審者が部屋に入ってきて「お話をしてくれ」と言ってしばらくしゃべって帰って行ったこともあったんです。
次の日、母にそのことを話して「警察に言わなくていいの?」と聞いたら「夢だったんじゃないの?」と受け流されてしまったことがありました。
もしまた同じように流されてしまったら、今回は自分がすごく傷つくような気がして言えませんでした。「母は義父のことが好きだから取り合ってくれないかもしれない」という気持ちもありました。
――もし、自分の子どもが性被害に遭ったらどうしようか考えたことはありますか?
魚田:まず本人の言うことを否定はしないようにして話を聞こうと思います。