古くから日本の食生活に根ざしてきた「麹」が、ヘルシーフードとして注目を浴びています。バラエティ豊かなメニューを通して、麹が持っている魅力を精力的に伝えている麹Styleの鈴木ひろみさんに麹が持つポテンシャルについて伺いました。

◆日本人にとって身近な「麹」

鈴木ひろみさん
鈴木ひろみさん
 そもそも「麹」とは、原料となる米や麦、豆などの穀物を蒸したものに麹菌を付着させて培養したもの。原料にした穀物によって、米麹、麦麹、豆麹に分類でき、下記の原料となります。

・米麹……米味噌、日本酒、みりん、酢、甘酒の原料

・麦麹……麦味噌、焼酎の原料

・豆麹……豆味噌の原料

 鈴木さんによると、麹から作られるもののなかでも、最近は特に甘酒がスーパーなどにも並べられ、取り入れていらっしゃる方が多いとのこと。

「甘酒といっても実は2種類の甘酒があります。1つは『酒粕』から作られる甘酒。そして2つ目は、『麹』から作られる甘酒になります。

酒粕を原料にした神社などで配られる甘酒は、酒粕に砂糖や糖類を添加して作られたもの。お酒を作る過程でできる酒粕は、もとは麹が原材料なので、酒粕の甘酒も発酵食品が持つ健康効果や美容効果が期待できます」