◆思春期になると深刻な被害の数や種類は増えていく

また、収録作のひとつ『“思春期の性”、あなたならどう向き合う?』では、中学1年生のピー子ちゃんが中学校の同級生から性被害に遭う様子が描かれています。

「“思春期の性”、あなたならどう向き合う?」
「“思春期の性”、あなたならどう向き合う?」
ピー子ちゃんは、学校の保健室で休んでいたところクラスメートのばっ太君という男子から無理矢理キスをされます。拒否することでばっ太君からの報復を恐れたピー子ちゃんは、誰にも相談できず「嫌だ」と言えないまま悩む日々が続きます。そして最終的にばっ太君に「裸の写真を撮影した。SNSで拡散されなければ言うことを聞け」と脅されてしまいます…。

「“思春期の性”、あなたならどう向き合う?」
「“思春期の性”、あなたならどう向き合う?」
鶴田さんによれば、思春期になると自分が性被害にあったことを「親や周囲の大人に言うのが恥ずかしい」「言ったら怒られるかもしれない」「大事(おおごと)にしたくない」という気持ちから、被害を訴えるのが難しくなるそうです。そして思春期の性被害は、レイプの増加、SNSを使った性被害など、深刻な被害の数や種類は増えていきます。