◆弥生の存在が朱音をピリピリさせる
血のつながっていない母と弟と問題なく仲良くやっている夏だが、海に対してはまだ戸惑いが消せない。
物怖(お)じしない海の対応に慣れないでいると、朱音がフォロー、子供のわかりにくい思考を夏に解説する。
朱音は苦労してやっと授かった水季を失って悲嘆にくれていて、おそらく海は娘の代わりのようにも思えているだろう。だから、海の気持ちを察することが、夏に対しての優位性となる。
でもそれが次第にそうではなくなっていく不安。実父の夏ならまだしも、弥生の存在が朱音をピリピリさせる。