【さくら水産】現在わずか13店舗、絶滅危機に

「さくら水産」の店舗入口(写真:サイゾーウーマン)

 かつて、激安系の居酒屋チェーンとして人気を集めた「さくら水産」。株式会社テラケンが1995年に東京都千代田区に1号店をオープンして以来、低価格で楽しめる海鮮居酒屋として顧客のハートをがっしり掴み、最盛期となる2010年近辺には150店舗以上を展開していました。

 しかし、その後経営は苦境に立たされ、15年1月にはPEファンドであるアスパラントグループ、2019年3月には飲食チェーンを展開する株式会社梅の花と2度にわたり買収される事態に。

 後者の買収の際、過去のテラケンの営業利益が梅の花から発表され、16年2月期で1億6800万円の赤字、17年2月期が1億6600万円の赤字、18年2月期が2億6500万円といずれも赤字であったことが話題となりました。

 その後、テラケン単体での営業利益については、20年4月期に純利益が1億7526円であったことが官報決算をまとめるデータベースサイト「官報決算データベース」に掲載されています。

 公式ページによれば、買収当時全国39店舗であった店舗数は現在では13店舗とさらに減少しており、絶滅危機といえる状態。

 そんな「さくら水産」は今、どんな店になっているのか――。そんな疑問を抱いた筆者は、同チェーンの店舗を訪れ、その実力を確かめてみることとしました。