◆再会、そして……。
わー! そう来るか! と叫んでしまった、まひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)の関係性。
石山寺で再会したふたり。思い出話に花を咲かせ、近況を語り合う。かつての恋人たちが世間話をしているだけのはずなのに、なんなんだ、この緊張感は。きっとそれは互いに相手への気持ちがあるからだろう。
何事もなく、その場は別れたふたり。道長はもちろん、まひろも結婚したし、何か起こるはずもない、と思いきや、まひろの元へと走った道長。そして力強く抱きしめ……。こうなってしまうと、やはりどうにも気持ちは止められない。ふたりは肌を重ねる。いや、まひろは宣孝(佐々木蔵之介)と仲直りができるように、という祈るために石山寺にやってきたんじゃなかったっけ、となる。が、一番会いたかった人に会ってしまっては仕方がない。
いつも冷静な道長も、まひろのことになると情熱的である。
しかし、これが一夜の逢瀬ではすまなくなってしまう。
まひろが懐妊した。時期を計算すると、宣孝の足がまひろから遠のいていた時期にできた子だった。つまり、道長の子どもということになる。いと(信川清順)は、宣孝には隠せるところまで隠しましょう、と言うが、それができるまひろではない。
宣孝が屋敷にやってきた際、枕を並べて寝ているふたり。宣孝にまひろは別れてほしいと申し出る。
が、宣孝はまひろの子が自分の子どもではないことに気がついていた。おまけに道長の子だということも。それでも「まひろが生む子はわしの子だ」と言い、別れることを認めない。
事実、今、宣孝と別れてどうやって子どもを育てるのか、という気もする。