【ステンレスキッチン】ステンレスキッチンの種類
前で少し触れたようにステンレスキッチンにも種類があります。ステンレスキッチンの天板の仕上げの違いや。ステンレスの材質の違いなどで、価格や特製が変わってくるので、少し覚えておいて損はないでしょう。
ショールームを見に行ってメーカーの営業マンさんにあれこれ知らない事を畳みかけられたらもう、そのメーカーの製品が一番良く思えてしまいますから、事前に知識で武装する事も冷静に判断するうえでとても大切なことです。
ステンレスの種類
まず、ステンレス素材の種類についてみていきましょう。キッチンに使用されるステンレスは主に2種類。
・18-8ステンレス(SUS304)
・18-0ステンレス(SUS430)
18-8ステンレスの方が強度が高く、耐熱・耐水にも優れています。これはニッケルが含まれているおかげで18-8の名前は18%クローム、8%ニッケルが配合されているステンレスという意味です。
ちなみに18-8ステンレスは磁性がないので磁石はくっつきません。金属だからとマグネット使おうとしてもくっつかないので注意(笑)また、強度が高い18-8ステンレスは18-0ステンレスと比べて価格が高くなります。
【ステンレスキッチン】ステンレス天板の表面加工
ステンレスの素材としての違いは専門職の分野になるので、さらっと頭に入れておくだけで大丈夫です。ここからはステンレスの種類の中でも見た目の違い、加工の種類について触れていきます。
キッチンを購入する際には機能性はもとより見た目が大切ですから、ステンレスキッチンを選ぶのならここはしっかり押さえておきましょう。
ヘアライン
ヘアライン仕上げはまず光沢のあるツヤツヤピカピカのステンレスを思い浮かべてください。一番光沢のあるステンレスキッチンはヘアライン仕上げによるものです。
一見表面が鏡のように見えますが、良く見ると細い線が無数についています。髪の毛よりも細い線なので「ヘアライン仕上げ」と呼ばれてるのですが、ヘアライン仕上げをするとステンレスにシャープ感が増し、都会的で機能的な見た目になります。
バイブレーション
バイブレーション仕上げは研磨した後をヘアラインのように一定方向にまっすぐ入れるのではなく、ランダムに入れていきます。クルクルとした動きの細かい仕上げはヘアラインのように光沢のある仕上がりではなくどちらかというとマットな印象。
無数にランダムに入れられた細かい研磨跡のせいで光沢はありませんが、その分金属のカラートーンが抑えられ、落ち着いた大人の雰囲気に変わります。価格設定はヘアラインよりも高いのですが、バイブレーション仕上げの方が手間がかかるので納得です。
コイニング/エンボス
コイニングまたはエンボス仕上げは昔からキッチンによく使われる仕上げ方法で研磨跡ではなく小さなドットを着けて表面を凹凸に加工する方法です。
こうすると傷が目立たないというメリットはありますが、その反面凹凸部分が引っかかって掃除がしにくいというデメリットもあります。触った感じはザラりとしてマット感があります。
【ステンレスキッチン】ステンレスキッチンVS人工大理石
ステンレスの特徴は押さえられましたか?それでは一番の問題に移りましょう。
ステンレスキッチンと人工大理石のキッチン、どちらがおすすめなのか!? これは当たり前ですが人それぞれ。キッチンのどこに重きを置くかで決まってくるでしょう。
人工大理石のメリットは何といってもそのインテリア性。カラーのないステンレスキッチンに比べ、人工大理石はいろいろなカラーチョイスができるので、カントリー風にもフレンチテイストなインテリアにも、はたまたコンクリート打ち放しのモダンなインテリアデザインにも合う人工大理石天板を選ぶことができます。
そのためアイランド型キッチンなど、キッチン周りにも人が集まるような設計であれば人工大理石はおすすめです。しかし、プロの厨房を見てみると人工大理石のキッチンなんてほぼありません。ほとんどがステンレスですよね?
ここからはステンレスキッチンのメリット・デメリットを見ていきましょう。
【ステンレスキッチン】ステンレスキッチンのメリットは何?
まずはステンレスキッチンのメリットについて考えていきましょう。人工大理石のキッチンと比較しながらステンレスキッチンのメリットを取り上げていくのでぜひ参考にしてください。
人によってはメリットな部分もデメリットになる場合があります。そこは自分がキッチンでどのくらいの時間を過ごすのか、どんな作業をよくするのか?で変わってきます。日頃自分がキッチンに立っている姿を想像しながら読んでいきましょう。