◆休日を潰して男性たちと会い続けた結果
そんなタイミングで、美沙さんの部署で人事異動がありました。新しい人への引き継ぎがスムーズにできておらず、土日に連絡が来ることもあって当時はストレスが溜まっていたそうです。それでも「30歳になったらもっと申込が減る」と考えると焦ってしまい、無理してでも男性たちと会わなければと思ったのです。
筆者自身も29歳の時には、30代になったらヤバイと思っていました。
就活の時に面接官から「何歳ぐらいで結婚したいですか?」と質問されて、何の根拠もないのですが「28歳」と回答したのです。学生時代は、28歳ぐらいの頃には結婚しているだろうと思っていました。気が付いたら結婚する相手もいないまま28歳が終わり「こんなはずじゃなかった」と猛烈に焦りました。
29歳という年齢は、不安になりやすいのです。過ぎてしまえば「まだ29歳」かもしれないけれど、その時は「もう29歳」と思ってしまいがち。そして焦って視野が狭くなり、根性論の無計画な婚活をしてパンクする女性は多いのです。
美沙さんはどの男性に会うか決めるだけでも疲れ、初めて会う男性とホテルのラウンジでお茶をするのも疲れたそうです。相談所の人から「会わないと分からないから」と言われて会って、薄い会話だけでまた会うかどうか決めるのもまた、消耗します。