NGな「言われた」の敬語表現

「言われた」という言葉はさまざまな言葉に変換することで敬語表現が可能となります。しかし、間違って使用するとビジネスシーンでは取り返しのつかないことにもなりかねません。

それではここからは「言われた」のNG表現をピックアップして見ていきます。どれも敬語表現とはなりませんのでビジネスシーンで使用することはお控えください。

「言われた」は敬語として正しい?正しい例文とNGな使い方を解説!
(画像=『Lovely』より引用)

「申し付かる」

ビジネスシーンにおいて見受けられる表現に「申し付かる」というものがあります。この表現は敬語という以前に語用の間違いなのですが、それでもなお使用の後が絶たないのです。

「申し付かる」は目上の人が部下に対して「申し付ける」という状況から生まれた言葉でしょう。これをそのまま他者に対して「申し付ける」の受け身表現のつもりで「申し付かる」と使用しているところに問題が生じます。

上司から申し付けられたことを他者に対して使いたい時は「申し付けによって」「申し付けられた」が正しい表現となります。このように微妙な変化ではありますが、特に敬語表現のミスはビジネス上では避けたいものです。

「言ってください」

例えば、ホテルのフロントからこう言われたらどうしますか?「ドライヤーが必要な場合は、フロントまで言ってください」。随分不躾な表現と受け取られるのではないでしょうか?

一見、「〜ください」などと丁寧な表現にされることでスルーしてしまいがちですが、この「言ってください」という表現は敬語としては不適切です。

正しくは「言ってください」ではなく「お申し付けください」という表現となります。特に自分より目上の人に対して「ください」はさておき、「言って」という部分はたいへん不躾な印象を与えるので注意しましょう。

きちんとした「言われた」で相手に失礼が無いように気を付けよう!

「言われた」は敬語として正しい?正しい例文とNGな使い方を解説!
(画像= unsplash.com/photos/5fNmWej4tAA、『Lovely』より引用)

正しい敬語表現はビジネスシーンにおいては必要不可欠な存在です。社会人として身に付けたい教養の最たるものですので、自信のない人は真っ先に勉強することをおすすめします。

今回は「言われた」という言い回しにまつわる敬語表現のYES-NOでした。意識をしないと迂闊に飛び出てしまいそうな表現ですので、使用の際は注意するよう心がけましょう。

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