◆ウソを吐いたわけではないが真実でもない

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「先輩は、私に好みのタイプを語ったとき、ウソを吐いてたってことでしょうか?」との那奈さんからの質問に対し、筆者は次のように回答しました。

まず、先輩が那奈さんにウソを吐いていた可能性についてですが、わざわざ騙す理由やメリットがないため、おそらくウソを吐いていたわけではないでしょう。ウソではないけれど真実でもない、ということです。

もちろん「黒髪ロング」がタイプだと公言したら、それ以外好きにならないわけではありません。性格や趣味が合えば違う髪型の女性も好きになって当然。タイプというのはあくまで理想ですから、「黒髪ロング」でなくても他の要素で惹かれれば、恋愛対象になってもおかしくはないというわけです。

しかしそうだとしても、彼女は好みどおりの性格に近いはずなのに先輩がウザがっていたというのは、那奈さんからすれば不可解に感じたことでしょう。

その矛盾を解き明かすには、次の真理を知っておく必要があるのです。

≪「自分のことは自分が一番理解している」と思い込んでいても、自己分析が浅く、自分の性質を全然理解できておらず、自分のことをわかっていない人間は案外多い≫

これです。