おとなしい性格の人が、急に仕事を辞めると言い出すのは一体どうしてなのでしょうか。この記事では、おとなしい人が仕事を辞めてしまう心理に迫ります。その前兆や、彼らが仕事を辞めてしまうのを防ぐ方法もまとめるので、社員にとって居心地の良い職場づくりを心がけたい方は必見です。おとなしい性格を自負している方も、ぜひこちらでセルフチェックしてみてください。
おとなしい人ほど仕事を突然辞めるのはなぜ?
おとなしいと周囲に思われている人ほど、突然仕事を辞めてしまう傾向にあるのはどうしてなのでしょうか。人を雇う側からすると、急に辞職を言い出されたり、雇った人間が仕事に来なくなってしまうと、せめて先に相談してくれれば、と思うことでしょう。
それに、突然辞められてしまうことで業務に滞りが出ることもあるでしょうし、周囲の人たちに大きな負担を与えることもあります。そして、抜けた穴を埋めるために別の人を雇うにしても、大きなコストがかかることは言うまでもありません。
ですから、会社側からしても、突然辞められてしまうことは何とかして未然に防ぎたいものです。ですが、おとなしい人の側からすると、「自分は突然やめようと思い立ったわけではない」と言うのが真相です。
このタイプの人は、以前から頭の中で退職を考えていた場合がほとんどで、ただ言い出すタイミングを逃してしまったり、勇気が出なかったために急な申し出になってしまったのです。誰かに相談して改善できたことでも、おとなしい人は誰にも話ができず、急に辞職を決意したように見えるのです。
ですから、おとなしい人は感情や考えていることを表出しないというだけで、実は実際に仕事を辞めるまでに様々な葛藤を胸の内に秘めているものと言えるでしょう。
仕事を突然辞めるおとなしい人の特徴・心理
では、仕事を突然辞めてしまうおとなしい人にはどんな特徴、または心理が見られるのでしょうか。ここからは、仕事を急に辞めると言い出すおとなしい人に見られる様々な特性をご紹介します。自身が当てはまっていないか、また社員にこのタイプの人が見られないかどうか、チェックしてみてください。
特徴・心理①完璧主義
仕事を突然辞める人は、周囲からすると無計画で無神経に思えるでしょう。しかし、実際には完璧主義であることが多いのです。このタイプの人は、極端な物事の考え方しかできないため、その時々に応じて柔軟に行動することができません。
つまり、仕事において自分に求められていることを100パーセントできないと感じると、すなわち自分はここに必要がない人間なのだと判断し、周りに迷惑をかけるくらいなら辞めてしまおうと考えてしまうのです。
特徴・心理②周囲に気を遣いすぎる
おとなしい人は、側から見ているだけではわからないほど、内心では周囲に気を遣っていることがあります。普通の人が思いもよらないようなことでも神経を削っていることがあり、知らず知らずのうちに疲労感を溜め込んでいることも珍しくありません。
これによる疲れがピークに達したことで、突然辞めてしまうというパターンです。これと対極にあるのが、いつも自分の意見を周りに言うばかりで出しゃ張るタイプの人です。このタイプの人と関わると、おとなしい人は自分が折れることを第一に考え、仕事をスムーズに進めるため考えに蓋をしてしまいます。
特徴・心理③ストレスが溜まっている
任された仕事の業務内容、または職場の人間関係によってストレスが溜まってしまうことで、突然仕事を辞めてしまう方もいます。しかし、おとなしい性格が災いして周囲に相談することも助けを求めることもできず、突如爆発してしまい辞めてしまうのです。
ひどくなると、うつ病をはじめとする様々な精神疾患につながってしまうこともあります。周囲から見ているだけでは分かりませんが、この状態に陥った本人は相当に辛い思いをするでしょう。相談ができないおとなしい性格の持ち主もいるということを周囲が理解するのも大切です。
特徴・心理④我慢強い性格
我慢強く何事もやり通せるタイプの人は、少し嫌なことがあったくらいではへこたれません。無理だと感じるような仕事を一任されても、中途半端に途中でやめようとはせず、最後まで頑張ろうとするでしょう。
これは一見すると、仕事を簡単には辞めないタイプの性格であると考えられるかもしれません。しかし、人間には限界があるものです。つまり、我慢強いタイプの人ほど、その限界が訪れると、急に辞めざるを得なくなってしまうのです。
特に他人のために犠牲になってでも働こうとするようなタイプの人は、我慢しすぎる傾向にあるので無理が祟って体を壊す危険もあります。精神のみならず肉体的にも大きなダメージを負うことがあるので、このタイプの方は自己防衛を心がけることが大切です。