義母に仕事を辞めさせられ、会社に戻ってみると主婦のキャリアは通用しなかった

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

ーーでは3人目、とみさんの感じた「母親のしんどさ」はどうでしょうか。

とみ:元来仕事が大好きだったので、休日に働いたりすることも全く厭わないタイプなんですけど、子どもも同時に大好きだったんですね。子どもは3人ほしいって決めていました。ただ初産が30歳過ぎていたので、計画的に産もう、と。そういう感じだったので、30代は出産が一番優先でした。そして3人目を出産して、これから仕事もがんばろうと誓っていた時に、義母から「仕事を辞めてほしい」って言われたんです。

私の仕事への気持ちを話し合いたくて、家のなかだと逃げ場がないので何度も外で話そうと食事の場を設けたりもしたんですけど、とにかく交わされ続けてしまって。で、私も諦めてしまったんですね。

でもいざ辞めてみたら、毎日が本当にしんどかったですね。働きに出ていない以上、家事と育児は完璧にやらなければ夫にもお義母さんにも申し訳ない。そう思うんですけど、家にいると面白いほど時間があっという間なんです。職場にいるよりも。あっという間に午前が過ぎて、夕方で、夜中なんですよね。30代で産んでいるもので、身体に不調を感じることも多くて。暮らしていて楽しいって感じることがなくて、辛かったです。

子どもたちが大きくなってきて教育費もかかるので、今から3~4年前に仕事復帰を決めました。でも、そこで2つの勘違いに気づいたんです。

まず、私は仕事に対して危機感がなかったんですよね。一旦辞めてしまうと再就職は難しい、みたいな定理があると思うのですが、私は違う考えで。100社から求められる必要はない。自分が行くのは1社なんだから、1社くらいは就職口があるでしょうって、都合よく考えていて。よく言えば楽観的だったんですよね。

そして、もう1つの勘違い。「主婦をしている自分も、ある意味キャリアだ」と思っていたんですね。毎日会社に行っていると見えない消費者の動きは、自分が主婦をしている間に身に着けた自信があって。だから、自分が消費者だったり、医者に行く患者の側だったり、そういう時間をたくさん過ごしてきたことは仕事でめちゃくちゃ役に立つと確信していたんですね。でも、違いましたね。全然違った。

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

最初に就職した復帰先は、ごりごりに朝から晩まで会社にいる男性たちばかり。そうすると、主婦の意見なんか全く関係ない。ぽっと出の自分なんかが何を言っても全く通る会社ではなかったので、無力さを突き付けられました。

義母がきっかけで仕事辞めさせられ、会社に戻れば戻ったで主婦のキャリアは通用しない。そういうしんどさがありました。

*中編、「前向きに抜け出すに至るまでにきっかけとなったこと、ヒントにしたこと」へ続きます!

【ライター】碧月はる

提供・PRIME



【こちらの記事も読まれています】
在宅勤務、何着てる?リモートワークにおすすめの服とブランド
実は知らない! iphoneのメモアプリの共有機能が便利すぎたので紹介してみた。
【大人女子が絶対ハマる恋愛漫画16選】漫画大好き編集部が厳選!
ピンクのオフィスネイル12選!春夏秋冬で使えるネイルをご紹介
音楽がなきゃ生きていけない!ワイヤレスポータブルスピーカーでおうちをライブハウスに