3、クリーム選びの2つのポイント

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

(1)長く使い続けられるもの

クリームの治療法は2〜3ヶ月使用し続けることが効果的と言われています。

・無理のない価格      

・肌質にあったもの         

・香りなど             

自分の肌に合った、長く使い続けられるものを選びましょう!

(2)成分に注目する

商品のパッケージや公式HPに掲載されている成分に注目しましょう。様々な成分が配合されていますが、メラニンにアプローチする働きがある成分がオススメです。

<オススメの成分>

プラセンタエキス、ビタミンC誘導体、コウジ酸、「ハイドロキノン」など

今回は、「ハイドロキノン」という成分に着目し紹介していきます♡

4、皮膚科で処方!「ハイドロキノンクリーム」

”安心して使いたいから、皮膚科で処方されたものを使いたい”

ここからは、皮膚科で処方される「ハイドロキノンクリーム」について解説します。

クリームに配合されている「ハイドロキノン」はシミの漂白剤と呼ばれることもある、シミに非常に有効とされている成分です。

しかし効果が高い分刺激が強く、肌質によっては副作用が起こりやすいという特徴があります。

「ハイドロキノンクリーム」を安全に使用しシミのケアをするために、まずは「ハイドロキノン」について知るところから始めましょう!

(1)ハイドロキノンってなに??

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

ハイドロキノンはイチゴ類やコーヒー、麦芽など天然にも存在する成分です。

シミの原因であるメラニン色素の合成を阻止する働きがあり、その美白効果はコウジ酸やアルブチンの数10~100倍と言われています。

(2)ハイドロキノンの効果

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

シミは紫外線などの刺激によりメラニンが過剰に生成され、蓄積することによって生じます。

そのメラニンの元となるのが、無色透明な「チロシン」というアミノ酸です。

紫外線などの刺激を受けると、ダメージから肌を守るためにメラノサイトに信号が送られ、酸化酵素「チロシナーゼ」が生成されます。そのチロシナーゼが「チロシン」をメラニンに変化させるのです。

「メラニン生成の過程」

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

ハイドロキノンはこのチロシナーゼの働きを阻害しメラニンが作られる過程を抑えることでメラニンの量を減らします。また、メラニンを産生する細胞(=メラノサイト)の活動自体を抑える働きもあると言われています。

<ハイドロキノンの主な効果>

 ①メラノサイトの活性化抑制によってシミの元であるメラニンの生成を減少させる

 ②メラニンを還元し出来てしまったシミの色を薄くする

(3)注意すべき副作用

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

薬を使用すると、まれに副作用が現れる場合があります。

使用前に、どんな副作用が起こる可能性があるのかを知り、副作用を予防しましょう。

| 赤み・炎症

ハイドロキノンは刺激が強いため、体質に合わないとアレルギーを起こす可能性があります。また、酸化しやすい成分のため、酸化したクリームを使用することで刺激となり、炎症を起こす可能性があります。

|シミが濃くなる

ハイドロキノンの使用期間中、紫外線を多く浴びるとシミが濃くなる可能性があります。

日中のハイドロキノンクリームの使用は避け、入念な紫外線対策が必要です。

| 白斑

ハイドロキノンは、肌を白くする効果が高く、特に、濃度の高いものを長期間使用し続けると、ハイドロキノンを塗り込んだ部位が白く色抜けしてしまうことがあります。

使用期間を守り使用することが重要です。

(4) 正しい使用方法

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用9112.jpg)

副作用について知った上で、それらを予防するための「ハイドロキノンクリーム 」の正しい使用方法を紹介します。

正しい使用方法を守ることで、「ハイドロキノンクリーム」で安全かつ有効にシミのケアを行うことができます♡

①パッチテストを行う

肌の状態や体質によって、アレルギーや刺激が出ることがあるため、使用前にパッチテストを行いましょう。特に、ハイドロキノンの濃度が4%以上のクリームは刺激が強いと言われているため、パッチテストを行う必要があります。

<パッチテストの手順>

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

1. 二の腕の内側に「ハイドロキノンクリーム」を塗った絆創膏を貼る

2. 1日経過したら絆創膏を剥がし、かゆみや赤みなど異常がないかチェックする

3. 絆創膏を剥がしたあと2〜3日様子をみて問題がなかったら、顔に使用する

②1日1回、夜の洗顔後に使用する

「ハイドロキノンクリーム」を使用する際は必ず洗顔をして肌を清潔状態にします。洗顔直後は浸透が良くなり、ハイドロキノンの刺激を受けやすくなるため、化粧水などで肌を整えてから使用しましょう。

③紫外線対策が必須!!

ハイドロキノンは紫外線を浴びるとかえってシミを濃くしてしまう場合があります。そのため、朝の洗顔後に使用することはできません。ハイドロキノンクリームを使用している期間は日焼け止め(SPF20以上が推奨されています)を必ず使用するなどして、紫外線対策をしましょう。

④使用期限を守る

ハイドロキノンは酸化しやすい成分と言われています。酸化したハイドロキノンクリームは黄色っぽい色に変色し、使用すると皮膚刺激となる可能性があります。そのため、使用期限や保管場所には十分に気をつけましょう。

<保管する際のポンイト>

  ①高温多湿を避け、涼しくて陽の当たらない場所場所に保管する(冷蔵庫など)

  ②蓋を必ず締めて、開けたらすぐ蓋をする

正しい使用法を守り、副作用を防ぎつつシミを有効にケアしていきましょう♡

(5)市販と皮膚科処方のハイドロキノンクリームの違い

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

ここからは市販と皮膚科処方のハイドロキノンクリームの違いを解説します!

| ①濃度

一般的に、市販のハイドロキノンクリームに配合されている濃度は1〜4%で、多くても5%ほどです。

一方で皮膚科処方のものは、7〜10%配合されていることもあります。

濃度が高いほど効果も期待できますが、副作用も起こりやすくなるため、医師のアフターフォローが必要となります。皮膚科では、診察で皮膚の状態をきちんと見極めて、その人に合った使用量や濃度を調整してくれるため、高濃度のハイドロキノンクリームを処方することができます。

| ②価格

一般的に皮膚科処方のハイドロキノンクリームは5gで2,000〜3,000円ほどですが、医院によってその価格は異なります。

加えて、医師の診察料や初診料なども必要です。

事前に医院の公式HPなどで料金を確認しておくことがオススメです。

市販の場合は内容量やハイドロキノンの濃度、メーカーによって価格が異なります。

一般的にはビタミンC等、ハイドロキノン以外の成分配合し作られていることなどから、皮膚科処方のものより高価格であることが多いです。

クリームの効果を実感するには一定の期間使い続ける必要があるため、無理のない価格のものを選択しましょう。

<皮膚科処方>

メリット⭕️

安心感がある・濃度が高いため効果や即効性がより期待できる

デメリット❌

初診料・診察料がかかる・通院する必要がある

<市販薬>

メリット⭕️

手軽に手に入る・通院する必要がない

デメリット❌

・医師の処方でないため、不安がある

・濃度が低く、効果を実感するまでに時間がかかる場合がある