抵抗力をつける食べ物は?

 風邪をひくと、「なにか栄養のあるものを食べたほうが……」と考えますよね。ところが、食べ物の消化はエネルギーを消費するので、風邪を早く治すためにも、消化に使うエネルギーは控えることが得策です。そのためには、胃に負担がかかる食べ物は避けることです。動物は体調が悪くなると食事を食べなくなります。それが自然なことなのです。

 風邪への抵抗力をつける体づくりによいのは、こちらの食べ物。

・タンパク質(鶏肉、ツナ、鮭、大豆等):丈夫な細胞を作り、抵抗力を高める

・ビタミンA・C(卵、うなぎ、レバー、にんじん等):粘膜を強化し、免疫力を高める

・乳酸菌(味噌、キムチ、チーズ、ヨーグルト等):腸内環境を整える

 「風邪は腸からひく!」ともいわれています。腸が弱っていると栄養素の吸収がうまく取り入れられないとか。腸内の有用細菌を増やすために、味噌や納豆など、発酵食品を積極的に取り入れましょう。

 また、ビタミンC(パプリカ、ゴーヤ、ブロッコリー、キウイフルーツ、レモン、サツマイモ等)は熱や光に弱く、水に溶けやすい、酸化しやすいなどの弱点がありますが、合わせてビタミンP(レモン、オレンジ、そば、ブロッコリー等)を一緒に取ると、ビタミンCの働きを助けてくれます。ほかに、クルミ、松の実、胡麻、クコの実なども、普段から取り入れるようにしましょう。

 そして最後に、ストレスを上手に解消しましょう!

大食いの人は風邪をひきやすい? 小食を目指しましょう

 風邪をひきやすい人は、のどや鼻などの組織が弱っていることが多いですが、過食していると胃腸が疲れ、消化力・抵抗力が衰えるため、呼吸器を弱めて、風邪をひきやすくなる、ともいわれています。消化酵素ジアスターゼを含んでいる大根をすりおろしたり、薄切りをハチミツに漬けてアメ湯として飲むのもよいです。十分に咀嚼して食べ、小食を目指しましょう。