長崎観光で外せない稲佐山から見る夜景。上海、モナコと共に世界新三大夜景にも認定されています。長崎の町から近いとはいえ、稲佐山への交通手段は色々あるので検討が必要です。それぞれ比較しながらおすすめの夜景ツアーを解説します。
稲佐山があるのは？
標高333mの稲佐山公園は、長崎市のランドマークとして長崎駅から15分ほどの場所にあります。山頂にある展望台からは、長崎港や街並みが眼下に広がり、360度の大パノラマを満喫できます。また園内には、野外ステージや遊具ひろば、ドッグランなどの施設もあり、市民に親しまれています。
稲佐山夜景の魅力
2015年には札幌、神戸とともに日本新三大夜景都市にも認定されている長崎。2021年に開催された一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー主催の夜景サミットでは、モナコ、上海と並び、長崎の夜景が世界新三大夜景に選ばれました。
長崎港を中心に山々がそびえ、街明かりや斜面に立ち並ぶ家々の明かりが立体的な夜景を作り出し、1,000万ドルともいわれる美しい景観が楽しめるのです。
稲佐山へのアクセス方法
稲佐山展望台へのアクセスは、主にタクシー、レンタカー、ロープウェイ、無料送迎バス、夜景ツアーバスなどの方法がありますので簡単に解説します。
タクシーで山頂駐車場まで
長崎駅から稲佐山展望台までドアtoドアで簡単便利。予想運賃がおよそ2,000円前後。人数が増えれば単価も下がります。オフシーズンなら1番おすすめかもしれません。しかし、年末やGWなどの繁忙期には、駐車場前ゲートで30分以上の立往生となる可能性もあります。また、展望台にタクシー乗り場はないので、帰りはタクシーを呼ぶか山頂駐車場にタクシーを待たせておくようになります。立往生した場合や待たせた場合には、料金が加算されるので時間も料金も少々不安ではありますね。ただし、往路だけタクシーを使うというのも一案です。
レンタカーで山頂駐車場まで
レンタカーなら、自由度が高く帰りの心配も必要なし。荷物が多くても問題ないし、早めに訪れて夕焼けから楽しめる魅力は大きいですね。しかし駐車場の問題があります。稲佐山には、稲佐山山頂駐車場と稲佐山中腹駐車場、山麓の淵神社（ふちじんじゃ）駅駐車場の3か所の駐車場がありますが、山頂駐車場（有料）の収容台数は38台と少なく、平日夜でもピーク時には満車となるおそれがあります。しかも土曜日、日曜日、祝日他規制日の夜間には一般車両の利用ができません。
レンタカーで中腹駐車場へ＋スロープカーまたは徒歩
稲佐山展望台から約1.5km下にあるのは、収容台数400台の稲佐山中腹駐車場（無料）。駐車場に車を置き、15～20分おきに発着のスロープカー（大人往復500円）で展望台へ行くか、徒歩20分の遊歩道を歩くかになります。天候や混雑具合にはよりますが、繁忙期にはスロープカーの待ち時間が長いこともありえます。それから冬の稲佐山ですが、近年積雪の日もあります。レンタカーがスタットレス装着ではないこともあるので確認が必要です。
レンタカーで淵神社駅駐車場まで＋ロープウェイで展望台
レンタカーの場合、もう一つの方法としては、麓の淵神社駅駐車場（無料）に車をとめて、稲佐岳駅までロープウェイを利用する方法です。収容台数は少なく14台です。山頂の稲佐岳駅から展望台までは徒歩3分ほどです。ロープウェイ（大人往復￥1,250）の空中散歩は夜景が楽しめると人気ですが、オンシーズンは待ち時間が長いとの声もあるので覚悟が必要です。
無料送迎バスで渕神社駅まで＋ロープウェイで展望台
長崎駅を出発後、5カ所のホテルなどを周り、長崎ロープウェイ淵神社駅まで無料で送迎してくれるサービスもあります。これは完全予約制で当日予約のみです。ロープウェイの料金は別途必要（大人往復￥1,250）で、待ち時間などについても混雑時は注意が必要です。また平日のオフシーズンでも予約が取りづらい場合もあります。
夜景見学ツアーバスで山頂駐車場まで
市内の各ホテル9カ所を周り、稲佐山山頂まで往復するプラン（大人￥2,000）で、電話または長崎遊覧トラベルネットでの予約になります。便数は夜間2便のみで、18時始発と20時半始発になります。該当ホテルの前には、専用バス停も設置されています。
山頂での自由時間は約40分ですが、十分に楽しめる時間です。展望台のカフェでお茶する時間もあります。各ホテル前には専用停留所があり、時間になるとバスが来ます。往復ホテルを周遊するので総所要時間は1時間半～2時間ほどかかります。
車中では係員の方がガイドをしてくれますし、山頂でも簡単な夜景の案内もしてくださるので参考になります。山頂駐車場で乗り降りできるので快適便利です。ご利用の際は、出発時刻や運休日などについて公式サイトをご確認ください。
