「言葉のマジックが天才的。ハマッたらすごいファンになる。芸術です」
「意味のあるおもしろさは、意味のないおもしろさに敵わないというのが僕の持論。だから令和ロマンより、フースーヤに入れた」
とは、志らくの弁。『M-1』審査員時代にはランジャタイやトム・ブラウン、ヨネダ2000など“ファンタジスタ系”のコンビを絶賛してきた志らくだけに、この評価もうなずけるところだった。
フースーヤは、昨年の『M-1』で初の準決勝に進出。敗者復活戦でもインパクトを残し、知名度を上げている。今年は『第54回NHK上方漫才コンテスト』で念願の賞レース初制覇を果たしている。
デビュー直後の2017年に『新しい波24』(フジテレビ系)のメンバーに抜擢され、後継の『AI-TV』(同)にも出演。当時はアイドル的な人気を誇ったものの、その後は結果を残せずにいたフースーヤ。低迷期にネタを叩き、現在のスタイルを確立したことで、いわゆる“客ウケ”だけでなく舞台袖の芸人仲間からも支持を受けるようになっている。