■最終決戦

 ネタ順は、令和ロマン、青色1号、ダウ90000。

 令和ロマンは昨年の『M-1』ファーストステージ、最終決戦、『ABC』のブロック、最終決戦とすべてトップバッターで、結果優勝している。恐ろしい。

 事後配信番組でくるまは「コントの完成度には敵わないのでアホをやった」と語っていたが、今まで見た中でもっとも悪ふざけなネタだった。ケムリの父親が有名になったということがフリになっているので、「大和証券の重役の家ってこんな感じなのか」というバカバカしさも乗っかっている。パフォーマンスは完璧ではなかったと思うが、『M-1』王者ががむしゃらに『ABC』を取りに来ているという姿が見られて感動的だった。

 逆に、完璧なパフォーマンスだと思わせたのが青色1号だった。上村のワンマントリオだったころの印象は完全に払しょくされ、3人の役割が3人とも立っている素晴らしいネタだった。ファーストでの志らくの「東京03みたい」というコメントには首をひねったが、この2本目には確かにその匂いが感じられた。